ラスベガスの東にグランドサークルと呼ばれる円形のエリアがあります。半径約230kmのこのサークル内には、7つの国立公園と9つの国定公園、そしてそれらを結ぶアメリカ屈指のドライブコースが含まれています。 私達は今回Easterの休みを利用し、この念願のグランドサークル巡りをしてきました。7日間で3200kmのドライブ。これまでの旅行とは一味違い、アメリカの真の大自然を満喫できた旅となりました。 |
第1日め早朝、サンノゼ国際空港から空路1時間半でラスベガス(ネバダ州)に着。すぐレンタカーし走ること2時間、最初の目的地デスバレー国立公園(カリフォルニア州)へ到着。ここは正確にはグランドサークルには含まれないんだけど、ママのたっての希望により寄り道することに。 写真はBad Water。ここは海抜マイナス87mで西半球で最も低い地点だとか。あたり一面塩でまーっしろ。歩くと雪みたくきゅっきゅって気持ちのいい音がするの。なめてみたらしょっぱいとゆーよりにがいとゆー感じ。朋美は砂遊びならぬ塩遊びに大夢中! |
デスバレーの夏は最高気温が50℃近くになるそうで、過去最高記録は57℃だとか。ひゃー、、まさに「死の谷」。。私達が訪れた3月末でも日本の真夏と同じくらいの暑さで少々ぐったり。デスバレーに入る場合は季節を問わず水をたっぷり持参したほうが無難かも。 写真はDevil's Golf Course。凸凹地面が延々と続くこの地形にピッタリの納得のネーミング! |
Sand Duneにて。夕暮れの砂丘はきらきら輝いて見えてすごく素敵。朋美も砂まみれになっておおはしゃぎ。 他にも、夕日を浴びて金色に輝く山々を見下ろすZabriskie Point(←ママのお気に入りview point!)や、緑・白・ピンクなど鮮やかな天然色が広がるArtists Paletteなど、デスバレーには珍しい自然が凝縮されてて見所いっぱい! 大満足の一日でした。 |
さて2日め。デスバレーからひた走り約4時間でザイオン国立公園(ユタ州)に到着。ここはデスバレーとは全く違って、美しいグリーンと水、そして巨大な岩山が特徴的な、ヨセミテっぽさをもただよわせた正統派国立公園といった感じ。 写真はビジターセンター。どの公園にも料金ゲート付近にビジターセンターがあるので、トレイルを歩く場合等、マップや情報収集のため立ち寄ることにしてました。 |
Weeping Rockへ向かう小道から見上げたAngels Landing。下から見ただけでもかなりシャープな岩山。この岩山の頂上へ登るトレイルがあるのですが、とても子連れでは行けそうになかったのでやむなくあきらめ。。 このような岩山トレイルがたくさんあるザイオン。登山好きな人は長期滞在していろんなトレイルを制覇してみるのも楽しいのかも。 |
さてさて、、お子ちゃま連れでも楽しめそうなトレイルはないかしらん。。ということで、我が家はThe Narrowsの川歩きに挑戦することに。うん、これならいけそうだ、知床のカムイワッカの滝登りっぽい。ちょろいちょろい。嫌になったらすぐ引き返せばいーもん。さ、パパがだっこひもで朋美を抱え、いざ水の中へ! と、勢いよく入ってみたものの、水が氷のよーに冷たい! ひぇー、、。 結局いくぢなしのママはものの1分もしないうちにギブ。。いそいそ岸に上がってしまいました。。なさけない。。 でも本当に冷たかった! 5〜6人の学生パーティ以外はみなすぐに引き返して来てました。(そーいえばカムイワッカは上が温泉だから川の水あったかかったような。。ザイオンの川の水は川歩きするには冷たすぎるゾ。真夏はぬるくなるんだろーか。疑問。。) |
ザイオンでひと遊びした後、夕方ブライスキャニオン国立公園(ユタ州)へ向けて出発。所要時間約1.5時間。意外と時間かかったかな。地図では至近距離に見えたのに。ドでかいアメリカ、アナどれない。。 なんとか日没に間に合い、サンセットポイント、インスピレーションポイント、ブライスポイント等メインのview point巡り。どのview pointも見ごたえあり。んもー、ママは幻想的神秘的な風景に感動の連続! で、ママのわがままにより、予定を少し変更して、翌朝3日め、もう一度サンセットポイントを訪れ、少しキャニオンに降りるトレイルを歩くことにしました。朋美を抱えての崖トレイルはちょっとスリリングだったけど、キャニオンの巨大さをリアルに感じることができて大満足。(写真:左下に朋美を抱えたパパが万歳してるの。自然の巨大さ、伝わるかな、、?) |
ここのトレイルすっごい崖っぷちな上に、狭くて滑りやすい。手すりなんてとーぜんのようにないから、とってもこわい。。(マぬけなママは朋美を抱えたままお約束通りすってんころりん! 両足が上空を舞ってしまうくらい見事にころんでしまったのだ。。え〜ん、こわかったよぉ〜。。) 裁判好きなアメリカってPL法とかしっかりしてて責任の所在を明らかにしたがるのに、こーゆー自然に対してはまったく野放しのよーな。すべてon your own risk。あんまり山歩きしたことないからわかんないけど、日本も同じようなのかしらん。。崖っぷちにはも少し手すりとかちゃんとあるよーな気がするんだけど、、? |
写真はフェアリーポイント。遠くに見えるのがsinking shipと呼ばれる岩。沈んで行く船に見えるとゆー話だけど、パパはどっちらけ、、。 でもやっぱりママにとっては、ここブライスキャニオンが今回のグランドサークル巡りの中で一押し!の大自然。 |
さてさて、後ろ髪をひかれる思い(←ママだけ?)でブライスキャニオンを後にし、一路アーチーズ国立公園(ユタ州)に向けて出発。約4時間のドライブ。早朝たたき起こされた朋美は車中熟睡。。 写真はご存知「インディージョーンズ」にも登場したバランスロック。風化した下の岩に、噴火で飛んできた上の岩が乗っかってできたとか。(←と、ユタ州出身の友人が言っていたけど本当かなぁ。。) 真下までいくとこの超巨大な岩がごろりんと転がり落ちてきそーでちょっと恐怖。。 |
アーチーズ。いろんな巨岩群の他、その名の通りアーチをたくさん見ることができます。写真はランドスケープアーチ。この繊細そうなアーチは世界一長いらしく、今も風化を続けてるため近い将来崩れてしまうだろうとのこと。 このアーチ、想像してたものより遥かにおーきい。ママお気に入りのアーチ。 |
なんといってもアーチーズのメインはこのデリケートアーチ。パパが大感動したアーチ。左柱の足元で万歳してるのがパパなんだけど、アーチの巨大さ、わかるかしら。。これ結構な崖の上にぴょこんとあるんだけど、なんでこんなものがこんな所に??と疑問をもたずにはいられない自然の神秘を感じます。心地いい風が吹いてて最高でした。 |
でもこのデリケートアーチにたどり着くには一枚岩の上の坂道を登らなければならないのだ。往復で約5kmの道のり。例のごとくパパは朋美の重み(14kg!)をずっしり背中に感じながら、そして手ぶらのママはなぜかパパ以上にぜーぜー言いながら登っていったのであった。 でもパパいわく、その労が軽く報われちゃうくらい見る価値のあるアーチです。お子様連れの方も是非頑張っていってみて下さいね。 |